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うさぎのよもやま話~“現場を強くする運用術”~

皆さんこんにちは!

合同会社うさぎの介護用品店、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~“現場を強くする運用術”~

 

レンタル事業の要は、安全×スピード×再現性。本記事では、整備SOP・在庫回転・配送設計・記録の標準化・KPI運用・地域連携まで、明日から現場が軽くなる運用ノウハウを公開します。


1|整備SOP(標準作業書)が品質をつくる

  • 入庫:外観→可動→電装→消耗品→写真記録

  • 洗浄・消毒:素材別マニュアル(樹脂/金属/繊維)→乾燥室で完全乾燥

  • 整備:トルク管理・摩耗測定・電池容量テスト

  • 検査二人体制でWチェック→合格タグ発行

  • 保管防塵カバー+ロット棚、先入先出(FIFO

  • 出庫:付属品点数・ネジ類・取説同梱をチェックリスト化


2|在庫・型番運用(“売れる型”を磨く)

  • 車いす:標準×軽量×多機能3グレードで過不足を防ぐ

  • ベッド/マット:体圧分散×寝返り補助2軸でSKUを整理

  • 歩行器:屋内コンパクト屋外安定型をバランス配備

  • 貸出率×返却率×不良率死蔵を可視化B機は販促/下取り/部品取り


3|配送・設置の“段取り力” ️

  • ルート最適化:エリア×時間帯×階層情報を前日確定

  • 作業時間の見積:ベッド60–90分、車いす15–30分目安

  • 2名作業基準:階段/重量物/設置困難は必ず2名

  • 工具・消耗品:バッテリー予備・スペーサー・アンカー・滑り止めを常備

  • 当日連絡:到着30–60分前にSMS/電話で安心対応


4|“使える”説明資料の作り方

  • 写真多め1枚もの(A4):安全ポイント3つ/日常の手入れ3つ/故障時の連絡先

  • QR動画:ベッド高さ・ブレーキ・スロープ設置の30秒クリップ

  • 冷蔵庫マグネット:緊急連絡・品名・契約番号の見える化


5|安全文化(インシデントゼロへ)

  • 朝礼5分:昨日のヒヤリ・今日の重点リスクを共有

  • “止める勇気”ルール:固定強度・段差勾配・床材が基準外なら設置延期

  • 再教育:月1回の固定・移乗・体位変換ロープレ

  • BCP:停電・災害時の連絡網・代替機搬送手順を年2回訓練


6|KPIダッシュボード(週次/月次)

  • 初回対応時間(受電→訪問)

  • 修理/交換ターンアラウンド(受付→復旧)

  • 不具合率(1,000台あたり)

  • インシデント是正率(対策完了/報告)

  • 在庫回転日数・稼働率

  • 満足度(NPS/アンケート)
    1指標=1アクションで翌週の運用に反映。


7|連携で価値を底上げ

  • ケアマネ毎月の使用感レポート提案書テンプレを共有

  • 医療:主治医PT/OTのアセスメント要点(座面角度・背張り・褥瘡リスク)を反映

  • 行政/地域包括試用会・体験会を共同開催、初めての方の不安を低減


8|クレーム“未然防止”と対応 ️

  • 未然防止:納品時写真台帳(固定部・接地・クリアランス)を保存

  • 一次対応24h以内に連絡→状況聞き取り→代替機を持参

  • 原因分類:製品・設置・使用方法・環境で整理→再発防止会議


9|季節とキャンペーン ️

  • :熱中症予防グッズ(送風・吸汗カバー)

  • :防寒・加温対策(フットマフ・電熱パッド※安全に配慮)

  • 退院シーズン“退院パック”(ベッド+手すり+スロープ)を即納体制


10|現場で使えるチェックリスト ✅

  • ☐ ルート表・件数・2名作業要否

  • ☐ 製品点検(ブレーキ/バッテリー/ネジ/付属品)

  • ☐ 固定強度・勾配・段差の基準適合

  • ☐ ご家族/介助者へ操作説明・練習

  • ☐ 取扱A4・QR動画・連絡マグネット手渡し

  • ☐ 連絡帳へのサイン・次回点検日の設定

  • ☐ 納品写真の保存・KPI入力


まとめ
整備SOP×在庫設計×配送段取り×安全文化×KPI。この5点が回り出すと、現場は静かに強くなります。まずは**“チェックリストの一本化”“写真台帳の標準化”**から始めましょう。現場が今日から変わります。